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窓には床面から天井近くまである掃き出し窓と、下部は壁で腰くらい上に設置する腰壁付き窓がある。掃き出し窓はサッシ戸が左右に動く引き違い型が主流だ。最近はバリアフリーサッシといって、床面の段差がなく高齢者などにとって便利なタイプが出回っている。同じ引き違いでも、いわゆる1間幅(約1.8メートル)では車いすが入らない場合かあるので要注意。事前に設計士や工務店に伝える必要がる。
掃き出し窓の高さは従来、1.8メートルほどだったが、最近は2メートル、2.2メートルと徐々に高くなっている。高くなると開放感は増すが、断熱効果のあるペアガラスを使うとかなりの重さになり、開閉に力がいるということも知っておくと良い。
腰壁を付けるタイプの窓は種類が豊富なので機能や使い勝手、外観など諸条件をあげて適切な形を選ぶ。外側に面格子を付けたければ当然、外側に開く窓は付けられない。
高いところに付ける場合は開閉方法もよく検討することだ。長いチェーンを使って開閉するタイプもある。施錠レバーの位置も案外見逃しがちだ。特に引き違いタイプの窓の施錠レバーは通常、窓の上下幅のほぼ中央に付いている。手が届かなければ低い位置に付け替えるように指示する。
実務者会員 吉田紗栄子 (アトリエ・ユニ)
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